まず初めに
学生生活が終わった先、あなたはどんな人生を歩みたいですか?
『留学』という選択肢を考えてみてたことはありますか?『留学』は周りと違ったスキルを身に付けたり、視野を広げたり、さらには人生を180度変えることができる可能性も秘めているのです。将来の可能性が一気に開けるので、今やりたいことが見つからない人、先の就職が不安な人は特に『留学』という選択肢を考えてみていただきたいのです。
一度就職をするとなかなか長期で休みが取れません。学生である皆さんは社会に出る前に自分を変えるラストチャンスが今なのかもしれません。
留学先はアメリカ、カナダ、イギリスなどがありますが、中でもオーストラリアは日本人の留学先の中でも不動の人気を誇っています。オーストラリアは世界で3番目に留学生を受け入れており、5年前と比べて11%も増加しております。今一番学生数が伸びている国です。オーストラリア留学は日本人の学生さんにとってメリットがたくさんあります。今回は『オーストラリア留学』について詳しくお話ししていきたいと思います。
1. オーストラリア留学を選ぶ理由
質の高い教育
オーストラリアは観光地としてとても有名ですが、『教育』においても質がいいことで名高い国です。世界大学ランキングではトップ100にオーストラリアの大学が7校も入っています(Times Higher Education 2023)。日本の大学は東京大学と京都大学の2校のみのランクインであるため、日本と比べてもかなり教育水準が高く、それぞれの大学が研究機関として優れていることが伺えます。特に人文科学、臨床・前臨床・健康、生命科学、物理学、社会学で世界から高い評価を受けています。オーストラリアで学位を取得することは世界的に見ても立派な経歴になります。
世界大学ランキングトップ100
【オーストラリア】
34位 | メルボルン大学 |
44位 | モナッシュ大学 |
53位 | クイーンズランド大学 |
54位 | シドニー大学 |
62位 | オーストラリア国立大学 |
71位 | ニューサウスウェールズ大学 |
88位 | アデレード大学 |
【日本】
39位 | 東京大学 |
68位 | 京都大学 |
(Times Higher Education 2023)
またオーストラリアの7都市が世界で最も優れた学生都市に認定されています。
優れた学生都市世界トップ100
【オーストラリア】
5位 | メルボルン |
9位 | シドニー |
24位 | ブリスベン |
31位 | アデレード |
34位 | パース |
35位 | キャンベラ |
93位 | ゴールドコースト |
オーストラリアは学業に集中できる環境が整っているのです。
(QS Best Student Cities 2023)
お給料が高い
オーストラリアは日本よりは物価が高いですが、何といってもお給料が高いことで有名です。オーストラリアは他の英語圏の国をも差し置いて世界で一番賃金が高い国なのです。
【最低賃金 世界ランキング】
1位 | オーストラリア |
5位 | ニュージーランド |
8位 | イギリス |
9位 | カナダ |
13位 | 日本 |
15位 | アメリカ |
(OECD Real Minimum Wage 2022)
オーストラリア政府は2023年の7月から、国の最低賃金の時給を今年の21.38ドルから23.23ドルになり、毎年上昇を見せています。時給が最低でも二千円はもらえる保証があるというだけでも、勉強しながらバイトをする学生にとっては安心です。学生ビザだと2週間に48時間就労でき、さらにホリデー中は無制限の勤務が可能です。
もちろん日本よりオーストラリアの方が物価は高いです。例えば平日のランチは日本だと千円払えばおつりが来ますが、オーストラリアでは千三百円ほどです。また、家賃も日本より高いのですが、留学生の約9割がシェアハウス、ホームステイ、学生寮などに住み、家をシェアしています。なので、一番の出費である家賃は住居の形態によってかなり抑えられるのです。勉強しながらお金も貯められるのがオーストラリア留学最大の魅力の一つでもあるのです。
卒業ビザで就労経験が積める
オーストラリアのビザシステムでは大学・大学院、特定の専門学校のコースを2年以上履修した学生は『卒業ビザ』といって、2年~5年のビザが申請できます。また、地方エリアで就学していることによりさらなる期間延長も可能です。つまり学んだ知識やスキルを使って卒業後にオーストラリア現地で就労できるチャンスがあるのです。オーストラリアでの就労歴は日本に帰国したときの就活でも大いに役立ちます。オーストラリアの大学や専門学校の特定のコースを修了すると、卒業ビザ後もそのままオーストラリアに滞在し続け、永住権を目指すことも可能です。
コース | 卒業ビザの年数 |
TAFE・専門学校の特定のコース
例)保育・調理師・大工系・自動車整備・電気技師・土木設計・テレコミュニケーション など |
2年 |
大学(学士)のSkill Priority Listに載っている職業に関連のあるコース
例)看護、IT、教師、エンジニア、医療系など フルリストはこちらの移民局のサイトからご確認ください。 |
4年 |
大学(学士)Skill Priority List以外の全てのコース | 2年 |
大学院(修士)のSkill Priority Listに載っている職業に関連のあるコース
例)看護、IT、教師、エンジニア、医療系など フルリストはこちらの移民局のサイトからご確認ください。 |
5年 |
大学院(修士)Skill Priority List以外の全てのコース | 3年 |
※全て2年間以上フルタイムで就学していることが条件です
※2023年6月現在
環境がいい
オーストラリアは比較的温暖で、治安がいいです。銃規制もあり、銃に関連する事件はほぼ発生しません。また、酔っ払いに絡まれたりといった事件を未然に防ぐため、外での飲酒は制限されています。喫煙や交通規制は日本より厳しいです。特にお子さんが留学を考えて居いる親御さんにとってもオーストラリアは安心して送り出せる国かもしれません。
時差は+0.5~2時間です。英語圏の国の中では一番時差がなく距離的にも近いので、留学中に一時帰国をされる学生さんもたくさんいらっしゃいます。
またオーストラリアといえば『大自然』です。環境保護に力を入れているオーストラリアでは都会での公園などに行けば、ゴシキセイガイインコやワライカワセミ、イグアナ、など日本ではなかなか出会えない動物に気軽に出会えます。
オーストラリア | アメリカ | カナダ | イギリス | |
気候 | ◎ | 〇 | 〇 | △ |
治安 | ◎ | △ | ◎ | 〇 |
時差 | 〇 | △ | △ | △ |
自然 | ◎ | △ | 〇 | △ |
またマルチカルチャーな側面を持つオーストラリアはインターナショナルの人口が多いため、留学生に対して理解があります。差別的な態度を取られたり、そういった経験をしたという話はめったに聞きません。オーストラリアだけではなく、色々な国から来た人と出会え、間違いなく今までよりもっと幅広い視点で物事を考えられるようになるでしょう。
2. オーストラリアで何が勉強できる?
オーストラリアの留学は大きく3つに分けて、語学留学、TAFE・専門学校留学、大学・大学院留学があります。オーストラリアの学位レベルはAustralian Qualifications Framework(AQF)という豪政府の教育制度によって以下のように定められています。
AQF Level 1 | Certificate I |
AQF Level 2 | Certificate II |
AQF Level 3 | Certificate III |
AQF Level 4 | Certificate IV |
AQF Level 5 | Diploma |
AQF Level 6 | Advanced Diploma, Associate Degree |
AQF Level 7 | Bachelor (学士) |
AQF Level 8 | Bachelor Honours Degree, Graduate Certificate, Graduate Diploma |
AQF Level 9 | Master Degree (修士) |
AQF Level 10 | Doctoral Degree (博士) |
基本的にCertificate I ~Advanced DiplomaまでがTAFE,専門学校で提供している学位です。Certificate IIIから就労資格になるコースも出てきます。Diploma、もしくはAdvance Diplomaが所謂日本でいう専門学校卒業同等の学位になります。Bachelor以上が大学で受けられる学位です。語学コースはNon-AQFといって学位には含まれません。
では具体的に何を学べるのでしょうか。
語学学校
学費 | $250-$400(2万円~4万円)/週平均 |
期間 | 2週間以上~1年ほど(1週間単位で決められます) |
入学日 | 毎週月曜日 |
コース例 | 一般英語
試験対策英語(IELTS、Cambridge、TOEIC) 進学英語(EAP) TESOL、J-Shine バリスタ英語 |
一番最初に入るのが日常会話が学べる一般英語コースです。就活などで自分の英語力を証明するために試験対策英語を選ばれる方や、仕事の幅を広げるために、英語教授法のTESOLやJ-Shineコースを受講される方も多いです。また、カフェ文化が根付いているオーストラリアではコーヒー作りが学べるバリスタコースも非常に人気です。一週間単位で期間が決められるので、夏休みの間や、大学を1年休学して留学なども可能です。ワーキングホリデービザでも約4か月の就学は可能です。ワーホリで渡航し、最初の1~4か月は語学学校に通って基礎的な英語を身に付けてからアルバイトを始めるといった方法もあります。
TAFE・専門学校
学費 | 年間平均 $5,000~$10,000 |
期間 | 半年~1年が多いです |
入学日 | 年2回から毎月ある学校もあります。 |
入学条件 | 学位:高校卒業
英語力:中上級(IELTS5.5相当)※一部のコースを除く |
コース例 | 調理師
大工 保育士 マッサージ フィットネス デザイン 自動車整備 ビジネス 園芸 IT 歯科衛生 看護 動物看護 など |
専門学校は州立のTAFEとその他私立の学校の大きく2パターンに分かれます。どちらがいいか悩まれる方も多いですが、どちらもそれぞれメリットや特徴がありますので、詳しくはSOL留学までお問合せください。
大学のコースに比べて、よりスキルや技術にフォーカスした職業訓練のコースがほとんどです。コースを修了することで、職に就けるのはもちろん、保育士のコースのように、コースの修了書がその職業として働ける資格になっていたりします。ほとんどのコースが高校卒業以上の学位と中上級の英語力があれば未経験でも入学でき、語学・大学コースと比べると学費も安いので、より気軽に始まられます。
大学・大学院
学費 | 年間平均 $30,000~$45,000(300万円~430万円) |
期間 | 大学(学士):3年
大学院(修士):2年 ※一部のコースを除く |
入学日 | 年2、3回(2月と7月が多い) |
入学条件 | 学位:学士は高校卒業以上、修士は大学卒業以上
英語力:上級(IELTS6.0~6.5相当、看護や教育など一部のコースはIELTS7.0以上) |
コース例 | ホスピタリティー
ツーリズム 看護 IT ビジネス、マーケティング 教育 社会福祉 環境保護 言語・通訳 デザイン 建築 エンジニア 法学 医療 など |
オーストラリアの大学で日本と大きく違うのが『期間』です。一部の学部を除いて、大学は3年、院は2年で卒業できます。入学条件は『英語力+学位』のみのコースがほとんどです。一斉テストなどの学力テストはもちろん、推薦状、インタビュー、小論文などもありません(一部のコースを除く)。教育水準は高いけれど、どの他の英語圏の大学より入学が簡単です。また「学位が足りない」、「入学条件に合う英語力がない」という方には大学に入るための基礎コースである「ファウンデーションコース」や大学で使われる英語力やプレゼンの仕方エッセイの書き方などを学べる「EAP(大学進学英語)コース」からスタートできます。大学の条件に満たなくてもそれらのコースと大学のコースをパッケージで申し込むことも可能です。そういった救済措置も上手く利用することで、条件に満たなくでもすぐ留学がスタートできるのです。その代わり、入ってから課題をこなしていくのが大変です。課題にかかる時間や求められるクオリティーは日本の大学より上です。なので、例え、入学英語条件を満たしていたとしても、入学前までにできるだけ英語力を高めたり、EAPコースなどで、オーストラリアの大学のスタイルを身に付けておくことをお勧めします。
また大学院はどんなコースでも日本の大学卒業の学位を保持していれば未経験でも新しいコースにチャレンジすることも可能なのです。オーストラリアの大学院留学は大きなキャリアチェンジのチャンスです。
大学のコース数も多岐に渡ります。日本人の学生さんに特に人気なのが、ホスピタリティー、ツーリズム、マーケティング、看護などです。また今人気が急上昇している、ロボティクス、インタラクションデザイン、サイバーセキュリティ―コースなど最先端の技術もすぐに取り入れ、新しいコースを新設するのがオーストラリアの大学です。常に時代の流れを反映し、今必要とされている人材の育成に力を入れています。日本だと、大学名は重視されるけれども、学部や何を勉強したかは就職する上で軽視されることが多いですよね。オーストラリアは真逆で、何を勉強したかが一番大事なのです。なのでオーストラリアの大学の授業は社会で活躍できるスキルを身に付けられるように、科目の内容が濃い、カリキュラムが考え抜かれていたりと、授業の質が高いのです。せっかく時間とお金をかけて勉強するなら今後社会で活できるスキルを身に付けたいですよね。もうすぐ高校、大学を卒業する皆さん、そのまま日本の大学へ進学する前に、または就活を始める前に、『オーストラリアへ留学』という選択肢も是非検討してみてはいかがでしょうか。
オーストラリアの大学の難点
オーストラリアの大学の難点はインターナショナル向けの学費は日本の大学に比べてかなり高いところです。その学費は年間で300~400万円学費が通常です。ただ、留学生向けに申請できる奨学金を提供している大学もあり、そのほとんどが返済不要です。給付型の奨学金と聞くと、かなり条件が高く倍率も高いイメージですが、GPA2(4段階評価)ぐらいの成績でも申請でき、成績条件を満たしている人は誰でも申請できるようなものや、成績条件のない奨学金まで幅広く存在します。そのようなお得な奨学金を利用するとかなり費用は抑えられます。
詳しい奨学金の紹介はこちらをご参照ください。
3. 何から始めたらいい?
ではオーストラリアに留学しようと決断したはいいけれど、「どの学校がいいのか」、「どういうスタディープランがいいのか」、「何から始めればいいのか」などなどたくさん疑問が湧いてくると思います。初めは右も左も分からないという状態かもしませんが、ご安心ください。私達SOL留学はそんな皆様のサポートをしております。是非お気軽にお問合せください。学生さん一人一人に合わせた最適なプランのご提案をさせていただきます(具体的なご相談内容はこちら)。皆さんの夢への第一歩をアシストできれば幸いです。