こんにちは!SOL留学カウンセラーのかすみです。
今回はCivil Engineering Draftspersonについてお話していきたいと思います。
まだ日本の方にはあまり馴染みがない職業かもしれません。
永住権を目標にご自身でも色々と調べられている方でもカウンセリングの際にこちら職業をご紹介すると、初めて聞いたという方がほとんどという程、まだあまり知られていない職業なようです。
トピック:
1. Civil Engineering Draftspersonとはどんな職業?
2. 何を勉強するの?
3. 学校紹介
4. Civil Engineering Draftspersonとしての永住権獲得までの道のり
5. まとめ
1. Civil Engineering Draftspersonとはどんな職業?
Civil Engineering は土木エンジニアです。土木というと建築業のイメージですが、土木エンジニアの幅は多岐にわたります。発電施設や通信施設、交通や国土計画にまで関わっています。建物というより公共工事をイメージしてもらえると分かりやすいです。人口が増えているオーストラリアでは道路、港湾、ダムなどの開発が活性化し、たくさん土木エンジニアが必要とされているのが実情です。いざ土木関連の工事が決定すれば、ファーストステップとして土木設計会社に図案を依頼します。そこで活躍するのが、そう!Civil Engineering Draftspersonです。彼らは土木エンジニアの元で設計図を描く職人です。日本語だと『土木設計士』と訳すのが妥当でしょうか。
間違えやすいのですが、今回ご紹介するのはCivil Engineering Technician(土木エンジニア)ではなくCivil Engineering Draftsperson(土木設計士)です。
この職業は正規雇用数も増加しており、オーストラリアでは5年以内に13.700人以上が必要だろうとみており、約5000の雇用があると展望しているほど、有望職業群に属しています。初任給が約64,000ドル程度と、高年帽の職業群に属しているのも魅力です。土木設計というと女性の方は就職に不利にならないかと懸念される方もいるかもしれません。土木設計のコースを提供している学校の一つ、SITE instituteの方にお話を聞いたところ、きめ細かさと気配りが要求される作業であるため、女性の方もたくさん活躍されているようです。専門学校の学位だけで目指せる永住権のコースというと肉体労働系よりのイメージが強いですが、Civil Engineering Draftspersonは数少ないホワイトカラーのお仕事です。
2. 何を勉強するの?
土木設計士になるのはCivil Engineering やCivil Construction Designのコースを受講します。これらのコースでは将来的に2D、3D、CAD プログラムを使った道路や橋梁などに関する設計図製作が出来るようになることを目標としています。
★SITE instituted の1年生課程を見学させてもらいました!
最初の1年はドローン作成など。基礎的な機械設計に関連した授業が行われ、学生さん達が作ったドローンを見せてくれました。
そして実際のCivil Construction Design の過程で学ぶ図面作業について体験するため、3D CADプログラムを利用してSOL留学の会社ロゴを作りました。
Site Instituteでは約30台の最先端プリンターを備えているため、単純に作品を作り出すだけでなく、結果を見てどのような部分が間違っているのかを目で確認することが出来ます。
完成です✨
3. 学校紹介
Civil Engineeringコースを提供している学校はたくさんありますが、クイーンズランドでは主に以下の2校です。
【TAFE Queensland】
オーストラリア唯一の国立専門学校。その最大規模の学校にはカフェテリアや図書館などまるで大学のキャンパスのように充実した施設とその高い教育の質が魅力です。
コース名 | Associate Degree in Civil Engineering |
期間 | 2年 |
学費 | $25,080(2024年4月現在) |
入学日 | 2月、7月 |
【SITE Institute】
Civil Engineering やCarpentry, Tilling などといったBuilding 系のコースも充実している学校です。ストーリーブリッジの横にキャンパスを構える立派な学校です。南米系の学生さんが多い印象です。
コース名 | Diploma of Engineering – Technical |
Diploma of Civil Construction Design | |
期間 | 2年 |
授業料 | $25,300(2024年4月現在) |
入学日 | 1月、4月、7月、9月 |
4. Civil Engineering Draftspersonとしての永住権獲得までの道のり
STEP1 Civil Engineering に関するDiploma以上のコースを2年間履修
Diplomaコースは大学に行かなくても専門学校で履修できるので、費用も抑えられます。
STEP2 卒業ビザ取得
上記の2年のコースの修了、IELTS6.5の条件をクリアすると卒業ビザの申請が可能です。この卒業ビザは1.5年オーストラリアに滞在することができます。その先のビザをお考えの場合、この間に就労経験を積んでおきます。
STEP3 就労ビザまたは永住ビザの取得
Engineering AustraliaかVETASESSという組織が行っているSkill Assessment にパスし(ビザによっては必要ないこともあります)、自分の希望するビザを申請します。申請条件はビザによって違います。Civil Engineering Draftspersonで申請できる主なビザを紹介します。
独立技術ビザ(189ビザ)
ポイント取得制のビザで、これまでの学歴・職歴や英語力などでポイントを集め、最低65ポイントを集めると申請できるビザになります。ポイントを集めるとEOI(Express of Interest)で自分のスコアを申告し、永住権申請の権利を待つことになり、招待されたら永住権申請となります。こちらは高いスコアより優先的に招待されるので、スコアは高ければ高いほど有利です。
州スポンサー(190/491ビザ)
こちらのビザは各州によって条件が異なります。190は州のスポンサーで州内であれば特定の地域は関係ありません。一方、491ビザは州内のReginal Areaと言われる田舎地方のビザになります。地方(491)の方が州からもらえるポイントが高いです。
雇用主スポンサービザ(482ビザまたはTSSビザ)
文字通り、雇用主からスポンサーをしてもらうことで取得可能なビザです。ポイント制ではないこと、Full skill assessmentにパスしなくてもいいなどの特徴があります。
5.まとめ
いかがでしたでしょうか。Civil Engineering Drafstperson(土木設計士)は日本ではあまりなじみがないかも知れませんが、オーストラリアで需要の高い職業であり、専門学校の学位で永住権を目指せるコースです。さらにオフィスワークがほとんどです。2032年にブリスベンのオリンピックもありますし、今こそオーストラリアの公共事業を一緒に盛り上げてみませんか?
Civil Engineering Draftspersonが気になった方は是非SOL留学までお問い合わせください。