調理師 シェフ オーストラリア SOL留学

こんにちは!

今回はオーストラリア留学で最も人気の高いコースの一つ、クッカリーコースについてお話しします。クッカリーコースは将来調理師になりたい方に向けたコースです。オーストラリアで調理師として働ける資格が得られる他、永住権を目指すことも可能です。その他、なぜクッカリーコースが人気なのか、お給料から永住権オプションまでその秘密を探ってみたいと思います!

1.オーストラリアの調理師はどんな職業?

まずクッカリーコースを卒業した方の就職先は大きく分けて2つあります。ずばりCookとChefです。どちらも調理師なのですが、役割やその職業に就ける条件が違います。以下簡単に違いをまとめました。

cook chef
仕事内容 Chefの監督の元、調理や品質管理を行う Cookの仕事内容プラス料理の考案、メニュープランの作成、スタッフの育成や選考
求められるスキル レシピに基づいた調理スキル レシピ、メニュープランの考案、リーダーシップ
条件 Certificate III in Commercial Cookeryを修了していること

 

Diploma of Hospitalityを修了していること

 

※条件によって異なります

ただ、調理師で永住権を取得を考えるならChefにならなくてはいけません。

2.クッカリーが学べる学校

オーストラリア留学で一番選ばれるのはやはり知名度からシドニーになりますが、その他にもブリスベン、メルボルン、パース、アデレードなどは、この業界における有名な企業、教育機関、専門校が‘多く存在しシェフや料理の専門家としての履修や仕事をするのにとても魅力的な渡航先でもあります。以下は、調理コースを提供している学校の参考例となります 

 

学校 Gamma College
コース名 -Certificate III in Commercial Cookery

-Certificate IV in Kitchen Management

-Diploma of Hospitality Management [Package Only]

キャンパス ブリスベン
期間 104 weeks
授業料 $19,000 (2024年以内のお申込み)
入学基準  IELTS 5.0
入学時期 毎月第一月曜日

3.オーストラリアでクッカリーを勉強するメリット

オーストラリアでクッカリーコースを勉強するメリットは大きく4つあります。

・世界的に認知度の高いコースカリキュラム

・高い給料

・オーストラリアでの調理師の高い需要

・永住権が目指せる

メリットはたくさんありますが、特に卒業してからの就職や永住権に繋がることがっクッカリーコースが人気の大きな要因です。では気になる就職事情や永住権について詳しく解説していきたいと思います。

4. オーストラリアの調理師のお給料はいくら?

ご存知の方も多いかもしれませんが、オーストラリアはレストランやカフェなどホスピタリー産業が栄えています。オーストラリアでのシェフの需要は高いので、日本に比べてシェフのお給料はいいのです。

シェフの時給は平均$23.41、年収にして$52,720(2021年4月現在)です。以下のグラフのように経歴が長いほどあがっていきます。

Kitchen Chef Hourly Pay in Australia | PayScale

特に初年度で比べると、シェフのお給料はオーストラリアの全職業の平均時給よりも高いことがわかっています。また位も上がればもっと高いお給料が見込めるでしょう。

5.調理師のオーストラリアでの需要

シェフはオーストラリアでとても需要が高い職業です。以下の表をご覧いただくと、就業率はシドニーがあるNSW州やメルボルンがあるVIC州では全職業平均の就業率を上回っています。シェフはどの州でも需要があり、特に大きい州では重宝されていることがわかります。

6.調理師で永住権が目指せる?

クッカリーは永住権を目指せるコースなのでしょうか。答えはYESです。クッカリーは高い学費を払って大学に通わなくても、専門学校の単位で永住権が目指せる数少ないコースの1つです。ただ、永住権取得にはコース卒業後も様々な条件をクリアしていく必要があります。永住権の種類もたくさんあり、それによって条件も変わってきます。以下、クッカリーから永住権を目指す方の可能な永住権オプションです。

・189 ビザ(技術独立ビザ)

・190ビザ(州スポンサー技術ビザ)

・491ビザ(地方技術ビザ)

・482ビザ(雇用主スポンサービザ)

7.調理師でオーストラリア永住権へのプロセス

STEP 1) コース選び

シェフとして永住権を目指される方コース選びからプランをしっかりと考える必要があります。シェフを目指される方は以下のコースオプションがあります。どれもTAFEや私立の専門学校で提供されています。

-Certificate III in Commercial Cookery

-Certificate IV in Commercial Cookery

-Diploma of Hospitality Management

-Advanced Diploma of Hospitality Management

 

コースの種類や期間は学校によって様々ですが、ただ闇雲にコースを取っては永住権は目指せません。Certificate IV in Commercial CookeryとDiploma of Hospitality Management のコースを合計92週(約2年間)受講する必要があります。

STEP 2) Provisional skill assessment に合格する

Skill assessment とは簡単に言うと、特定の機関があなたがシェフになるのに相応しいかどうかを見極めるものです。職業によって機関も違えば、合格する条件も違います。シェフの場合Trade Recognition Australia(TRA)という機関がSkill assessment を行い、まず最初のSkill assessment がProvisional skill assessmentになります。360時間時間の実習か実際のレストランでの職業経験があればこのProvisional skill assessment に合格できます。

– 実習

もし在学中にレストランで働かないのであれば、必ずコース受講中に実習で単位を取る必要があります。360時間、実際のレストランで実習をします。学校によっては実習が提供されないところもあるので学校を決める際には注意が必要です。

– 就業経験

もし在学中や学校入学前にレストランで働いた経験が360時間以上あれば申請できます。キッチンハンドとしてでもレストランで働いていればOKで、パートタイムやフルタイム、関わらず申請可能です。

STEP 3) 卒業ビザ(Temporary Graduate Visa – subclass 485)の取得

卒業ビザの取得には92週間の特定のコースを修了していること、Provisional skill assessment にパスしていること、さらにIELTS6.0(各スコア5.0)以上を取得しないといけません。卒業間近になってIELTSの勉強を始めてスコアが足りないなどのないようにコースの前に英語力をつけておくことをお勧めします。クッカリーコースを卒業して取得できる卒業ビザの種類はGraduate Work Streamといい、このビザを取得すると、卒業後1.5年オーストラリアに滞在することが可能です。

※年齢制限などの細かな条件もありますので、気になる方は是非お問い合わせ下さい

 

STEP 4) Full skill assessment にパスする

上記の永住権オプションの項目で挙げた482ビザ以外は、3つのskill assessment にパスする必要があります。

Skill assessment 内容
1 Job Ready Employment (JRE) シェフとして週37.5時間のフルタイムで1725時間働いたこと+今後1年間の雇用が約束されていることを証明
2 Job Ready Workplace Assessment (JRWA) モニタリング(実際にTRAが働いている現場に来て、働いているところをチェックしたりインタビューをしたりします)
3 Job Ready Final Assessment (JRFA) 今までのSkill assessmentの結果をまとめて提出

 

 

 

STEP 5) 永住権の取得

Full Skill assessment を全てパスしたらようやく次は永住権の申請です。

シェフで永住権を取るには様々なオプションがあり、ビザの種類、申請場所によって求められる条件も異なってきます。ご自身にあった永住権のこちらに関しては次回のブログで詳しく説明しようと思います!

8.まとめ

いかがでしたでしょうか。調理師は大学に行かずとも安い学費で永住権が目指せます。またお給料も安定しており、需要も高いといったとても将来性のある職業です。永住権を目指すにはたくさんのステップはありますが、要になってくるのは英語力と職業経験です!SOL留学では調理師を目指されている方のために将来のプランや学校選びなどのご相談を承っておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。