大工 家具職人 オーストラリア SOL留学

こんにちは!SOL留学のかすみです。

オーストラリアで永住権を目指していますか?黙々と作業をするのは好きですか?

そんな方はオーストラリアの大工、家具職人に向いているかもしれません!

今回はオーストラリア留学で永住権オプションとして人気の高いコース、カーペンタリーとキャビネットメイキングについてお話しします。永住権のコースには色々ありますが、調理師や看護師のように素早い判断を求められる仕事も向いてないし、数学が苦手だからIT系もなぁと思っている方、大丈夫です!このコースはどちらかというと集中して淡々と作業をこなすのが好きな方に向いています。またオーストラリアの大工職人や家具師は日本に比べてお給料も高いのも魅力です。ではカーペンタリーとキャビネットメイキングについて人気の秘密を探って行きたいと思います!

 

今回ご紹介するのは以下の項目です。

 

1.オーストラリアの大工・家具職人はどんな職業?

2.カーペンタリー・キャビネットメイキングが学べる学校

  i) 学校一覧

  ii) どの学校がいいの?

  iii) 入学条件

3.オーストラリアでカーペンタリー、キャビネットメイキングを勉強するメリット

4.オーストラリアの大工、家具師のお給料はいくら?

5.大工、家具師のオーストラリアでの需要

6.大工、家具師で永住権が目指せる?

7.大工、家具師でオーストラリア永住権へのプロセス

8.まとめ

1.オーストラリアの大工・家具職人はどんな職業?

まずカーペンタリーとキャビネットメイキングのコースを卒業するとどんな職業に就けるのかご説明いたします。

カーペンタリーコース(大工コース)

このコースを卒業すると所謂大工職人、匠への道へ繋がっています。仕事内容は木材の組み立て、フレームワーク、屋根の組み立て、外壁や床板の設置や修理など、実際現場での建築作業になります。

・キャビネットメイキング(家具コース)

このコースを卒業すると家具師、家具職人と呼ばれる職業に就くことが可能です。こちらは木製家具の製作・修理、木製部品の取り付け・組み立てや修理などをします。カーペンタリーと違い、重い荷物を持って現場に行くこともなく、基本建物の中で作業をします。なので、カーペンタリー系のコースというと男性のイメージが強いですが、こちらは女性もたくさん活躍されています。

Carpenter(大工職人) Cabinet Maker (家具師)
必要なコース Certificate III in Carpentry Certificate III in Cabinet making and Timber Technology
仕事内容 主に建物の建築、修理 家具作りまたはキッチン・バスルームの設置を専門に学びます

2.学べる学校

i)学校一覧

カーペンタリー、キャビネットメイキングコースを提供しているお勧めの学校をご紹介します。この2つのコースは基本、TAFEかその他専門学校で学ぶことが出来ます。

 

カーペンタリー

TAFE South Australia Adelaide近郊(Tonsley)
TAFE Western Australia Perth近郊(Mandurah, Balga,Rockingham)
Holmesglen Melbourne近郊(Chadstone)
Liberty college Brisbane/ Adelaide/ Sunshine coast
Everthought Brisbane / Perth
Elston Education & Training Gold Coast
Academique Gold Coast
Camden Brisbane
SITE institute Brisbane
Alliance college Adelaide
Skills Australia Institute CANNINGTON(Perth)/Adelaide
Macallan College Brisbane/Perth/Richmond/Sydney/Adelaide

 

キャビネットメイキング

学校名  キャンパス
TAFE Queensland Brisbane, Gold Coast, Sunshine Coast
Holmesglen Melbourne近郊(Chadstone)
SITE institute Brisbane

 

 

 

ii ) どの学校がいいの?

学校はたくさんある分、学校選びに悩まれる方も多いと思います。お値段やコース内容、施設の広さ、設備の充実度、また永住権を視野に入れている方はキャンパスロケーションなどを選考基準に入れる必要があります。また、TAFEか私立の専門学校で悩まれる方も多くいると思います。大まかな違いとして以下が挙げられます。

TAFE その他私立の専門学校
現地の認知度が高い

設備が整っている

Step1から学べる

授業料が高い

入学日が少ない

授業料が安く、フレキシブル

入学日が多い

IELTSのスコアがなくても入学可能な学校が多い

設備が限られているところもある

カリキュラムの途中から入学する場合もあり

 

iii )入学条件

英語力と高校卒業の学位さえあればほとんどの学校に入学可能です。職業経験などは問われません。

 IELTS5.5~6.0

TAFEだとIELTSのスコアか、指定の語学学校のPathwayコースの修了が条件になります。ただTAFE以外の専門学校はIELTS のスコアの他に独自の英語テストがあり、それに合格すれば英語条件はクリアできる学校が多いです。

- 高校卒業単位

日本の高校を卒業していれば単位の条件はクリアできます。

3.オーストラリアでカーペンタリー・キャビネットメイキングを勉強するメリット

・日本の大工・家具師に比べて高い給料

・オーストラリアでの高い需要

・コースの入学条件が厳しくない(IELTS5.5-6.0、高校卒業以上)

・比較的安い値段で永住権が目指せる

・家具師は女性も活躍できる

メリットはたくさんありますが、特に卒業してからの就職や永住権に繋がることが人気の大きな要因です。では気になる就職事情や永住権について詳しく解説していきたいと思います。

4. オーストラリアの大工・家具師のお給料はいくら?

大工オーストラリアでの大工・家具師の需要は高いので、給料が高いイメージのある大工・家具師です。

大工の時給は平均$31.56、年収にして$64,829 (2024年4月現在)です。技術職のため職歴が長なるにつれ、お給料も高くなります。

Carpenter Hourly Pay in Australia | PayScale

家具師の時給は平均$22.54、年収は$56,114(2024年4月現在)です。経歴別時給は下記グラフの通りです。

Cabinet Maker Hourly Pay in Australia | PayScale

大工も家具師も中堅レベルを超えるとオーストラリアの全職業の中堅レベルの平均時給を上回ってきます。特に大工は、10年以上だと平均より23%、20年以上だと平均より28%も給与が高いことが分かっています。

5.大工・家具師のオーストラリアでの需要

大工はオーストラリアで需要が高い職業です。以下の表は州ごとの就業率をパーセンテージで表しています。真ん中の数字が大工の就業率、右の数値が全職業の平均就業率です。就業率はメルボルンがあるVIC州、ブリスベンやゴールドコーストのあるQLD州では全職業平均の就業率を上回っています。

Carpenters | JobOutlook

次に家具職人はどうでしょうか。VIC州、QLD州、SA州、WA州で全職業の平均需要より上回っています。特にVIC州は6%以上も上回っていますので、もし家具職人としてお仕事を探されるならVIC州に行くのもいいかもしれませんね!

6.大工・家具師で永住権が目指せる?

カーペンタリーとキャビネットメイキングは高い学費を払って大学に通わなくても、専門学校の単位で永住権が目指せる数少ないコースの1つです。ただ、永住権取得にはコース卒業後も様々な条件をクリアしていく必要があります。永住権の種類もたくさんあり、それによって条件も変わってきます。以下、カーペンタリー、またはキャビネットメイキングから永住権を目指す方の主な永住権オプションです。

・189 ビザ(技術独立ビザ)

・190ビザ(州スポンサー技術ビザ)

・491ビザ(地方技術ビザ)

・482ビザ(雇用主スポンサービザ)

7.大工・家具師でオーストラリア永住権へのプロセス

STEP 1) コース選び

大工を目指される方は主に以下のコースオプションがあります。

-Certificate III in Carpentry (2年)

または

– Certificate III in Carpentry ­+ Certificate IV in Building and Construction (Building) (2~2.5年)

 

 

家具師を目指される方は主に以下のコースオプションがあります。

Certificate III in Cabinet making and Timber Technology(2年)

または

Certificate III in Cabinet making and Timber Technology+ Certificate IV in Furniture Design and Technology(2年)

 

もし永住権を目指されるのであればコースを合計92週(約2年間)受講する必要があります。

STEP 2) Provisional skill assessment に合格する

Skill assessment とは簡単に言うと、特定の機関があなたがその職業に就くのに相応しいかどうかを見極めるものです。職業によって機関も違えば、合格する条件も違います。大工・家具師の場合Trade Recognition Australia(TRA)という機関がSkill assessment を行い、Provisional skill assessmentという最初のSkill assessmentにパスします。関連コースを修了すればこのProvisional skill assessment に合格できます。

 

STEP 3) 卒業ビザ(Temporary Graduate Visa – subclass 485)の取得

卒業ビザの取得には92週間の特定のコースを修了していること、Provisional skill assessment にパスしていること、さらにIELTSを取得しないといけません。コースの入学条件がIELTS5.5-6.0だったのに対し、卒業ビザはIELTS6.5です。卒業ビザを取得を考えている方は早めにIELTS6.5を取得されることをお勧めします。卒業ビザに申請できるIELTSの有効期限は1年です。このビザを取得すると、卒業後1.5年オーストラリアに滞在することが可能です。

 

STEP 4) Full skill assessment にパスする

上記の永住権オプションの項目で挙げた482ビザ以外は、3つのskill assessment にパスする必要があります。

Skill assessment 内容
1 Job Ready Employment (JRE) 大工、または家具師として週37.5時間のフルタイムで1725時間働いたこと+今後1年間の雇用が約束されていることを証明
2 Job Ready Workplace Assessment (JRWA) モニタリング(実際にTRAが働いている現場に来て、働いているところをチェックしたりインタビューをしたりします)
3 Job Ready Final Assessment (JRFA) 今までのSkill assessmentの結果をまとめて提出

 

 

STEP 5) 永住権の取得

Full Skill assessment を全てパスしたらようやく次は就労ビザの申請です。

大工・家具師として申請できる就労ビザは以下があります。それぞれのビザに違った条件が設けられており、時期や州によっても変わる場合があります。

・189 ビザ(技術独立ビザ)

・190ビザ(州スポンサー技術ビザ)

・491ビザ(地方技術ビザ)

・482ビザ(雇用主スポンサービザ)※こちらに関しては必ずしもFull skillassesmentにパスする必要はありません

8.まとめ

最後まで読んでくださってありがとうございます!

カーペンタリー、キャビネットメイキングコースについてイメージは湧きましたでしょうか。また日本に比べると需要もあり、給与も経験年数と共にぐんぐん上がっていく将来性のある職業です。興味はあるけど、不安な方、入学条件をパスする様々なパスウェイは意外と色々ありますのでまずは一歩踏み出してSOL留学を訪れてみてください。まだ日本にいる方もIELTSの勉強など今から準備しておくと後々とっても楽になります。また永住権を目指される場合はコースを始める前からのプラン設計が重要になってきます。LINE電話でのご相談なども承っておりますのでお気軽にご連絡ください。