
はじめに
2024年12月7日より、Early Childhood Teachers 幼児教育((ANZSCO 241111)におけるスキル評価の権限がAITSLからACECQAに移行されることが発表されました。この移行により、オーストラリアへの移民・永住を目指す幼児期教育教師のスキルアセスメントにいくつかの変更が生じます。
永住権プロセスにおけるスキルアセスメントの主な変更点
アセスメント機関の移行:
- 2024年12月7日前の申請: 2024年12月6日までの申請はAITSLにおいて Early Childhood Teachers のスキルアセスメント申請を行うことができます。
- 2024年12月7日からの申請: この日からは新たにACECQAへ申請を行う必要があります。
- AITSL申請の撤回に対する払い戻し: AITSLへの申請を撤回し、ACECQAへ再申請する場合、申請のプロセスが開始されていなければ$861オーストラリアドルが払い戻されます。
- AITSLのアセスメントが完了している場合: AITSLによる評価が完了している場合、その結果は発行日から2年間有効です。

英語力の免除
- AITSLの基準:スキルアセスメントにおいて以前までは、申請者はオーストラリアや他の英語圏国(英国、米国、カナダ、ニュージーランド)で4年間の履修を完了する必要がありました。
- ACECQAの基準: 2024年12月7日からの新しい条件では、認定された国で英語を教育言語とする1年間以上の履修を修了することで満たすことが可能となりました。
実習期間
- 学士課程の資格者: スキルアセスメント申請者は、少なくとも80日間スーパーバイザーの管轄のもと専門実習を完了する必要があり、そのうち3歳未満対象の実習を最低10日、3歳から5歳児対象の実習を30日必要となります。
- 大学院資格者: 少なくとも60日間スーパーバイザーの管轄のもと専門実習を完了する必要があり、上記と同様の年齢別要件が求められます。

これらの変更がEarly Childhood Teachers幼児期教育を学ぶ学生にどのような影響を与えるか?
- 一般的な利点: 今回の制度変更(特に英語能力条件の変更)により、留学生がオーストラリアでEarly Childhood Teachersとして働くことがより簡単かつ低コストで満たすことができる可能性があります。
- Graduate Diploma取得の利点とキャリアチェンジ: すでに学士を持つ方がEarly Childhood Teachersに転職を考えている場合、従来の4年間の教育課程の完了やIELTSスコア(ライティングとリーディングで7.0、スピーキングとリスニングで8.0)の取得が必要なく、1年間のGraduate Diplomaコースを完了することでスキルアセスメントにおける英語能力とその他の資格要件を満たすことが可能となります。

まとめ
Early Childhood Teachers幼児期教育は需要が高く、中長期技能リスト(MLTSSL)にも含まれているため、オーストラリアで教育課程を修了した留学生には、その資格を活用してオーストラリアでの就労・永住への道を切り開くチャンスが大いにあります。
