教育学と一つに言っても、種類はたくさんありそれぞれの分野によって、必要な資格は異なります。
- 幼児教育:Early Childhood Education and Care
- 初等教育:Education (Primary)
- 中・高等教育:Teaching (Secondary)
- 第二言語としての英語教育:TEMLTSSL (Teaching English to Speakers to Other Languages)
- 日本語教師
今回は特にお問い合わせの多い小・中・高等教育についてお話します。
1.小学校(Primary)と中・高校(Secondary)の違いからおさらいしましょう。
- 小学校 (Primary)
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- 年齢: YEAR 1~YEAR 6 (6歳から12歳)
- 科目:英語・数学・理科・歴史・地理を基本とした、基礎知識・スキルの習得。その他にも、公民・ビジネス・体育・言語・美術などのプログラムがあります。
- 中・高校 (Secondary)
- 年齢: YEAR 7 ~ YEAR 12 (13歳から17歳)
- 科目:Year 7-10(中学校) の科目は小学校と同じ, Year 10-12(高校)では、大学進学希望の生徒と、就職希望の生徒でコースの内容が分かれます。大学進学希望の生徒はビジネス・体育・社会学・IT/デザイン・言語学・数学・科学などから選択し、進学準備コースに入ります。就職希望の生徒は就職に必要な技術科目などを学びます。
小学校の先生になるには幅広い教科を教える必要があり、中・高校の先生になるには専門の教育分野が必要です。大学により、教育分野は1つ、または2つ選ぶことが可能です。学べる分野にはビジネス・英語・ドラマ・芸術・体育・歴史・音楽・数学などがあります。
2.なぜオーストラリア?
多くの日本人がオーストラリアで教育学を勉強しています。コースで学ぶ方の半数は日本で教員経験があり、海外でキャリアアップを目指す方、もしくは永住権の取得を目的とする方が多いです。
なぜ、オーストラリア?理由は様々ですが、主な利点としては以下の通りです。
- 永住権
中・高等の教員は、MLTSSLリスト(Skill Occupational List)に掲載されており、大学を卒業し、教員の資格を取得した後に、永住権の申請が可能です。
- ネイティブレベルの英語力
教育学を海外で学ぶには高度の英語力が求められますが、入学後の実習・レポートなど、様々なプログラムの中で英語が鍛えられ、卒業時にはネイティブレベルまで上達することもできます。
- 学校での実習
プログラムでは実践力を養う実習が約50%をしめます。実際に教える経験を通してオーストラリアの文化に深くかかわることができ、将来教師として働くためのスキル・自信を得ることができます。
3. 大学入学
大学によって異なりますが、主な学校の入学基準は以下の通りです。
- 大学
- 英語:IELTSオーバーオール 7から7.5
- 学位:高校卒業以上 (数学・科学必須)
- 大学院
- 英語:IELTSオーバーオール 7から7.5
- 学位:大学卒業(分野問わず)
4. 卒業後はどうする?
大学・大学院のコースを卒業すると、大学卒なら2年間、大学院卒なら3年間の卒業ビザ(485)を申請することができます(2024年4月現在)。
そのビザを持つ人の多くが、オーストラリアで教師として活躍しながら申請の準備をし、永住権を取得します。
残念ながら、小学校の先生では技術独立ビザの取得ができないため、スポンサービザなど別の方法でビザを取得する必要がなります。
”世界屈指の教育大国”であるオーストラリアで学位を取得し、日本はもちろんのこと、他の国でのキャリアに繋げる方もたくさんいます。
5. 給料を比べてみよう!
- オーストラリア 平均年収
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- 小学校の先生 $95,768 =約959万円
- 中・高校の先生 $92,736= 約929万円
($1=100.21円 参考:https://au.talent.com/)
- 日本 平均年収
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- 小・中学校の先生 約740万円
- 高校の先生 約640 万円
(参考:厚生労働省『令和4年賃金構造基本統計調査』)
※2024年4月現在
オーストラリアは、世界中で認められている教育水準を持ち、留学先、移住先としても大人気です。すでに教員の方や、将来に世界中で子供たちと触れ合う仕事をしたい方、この文章を読んで少しでも気になった方は、無料相談で詳細をお話しできますので、是非お気軽にご連絡をいただければ幸いです。