皆さんこんにちは!
本日は長年に渡って日本人留学生の方々に人気があるホテルマネジメントコースに関しまして、コース内容とその将来性につきましてお話ししていきたいと思います!
ここで、“ホテルマネジメントって将来性あるの?”と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
そうなんです実は現在永住権を目指されている方ならご存じの通りSkilled Occupation List (MLTSSL List) にホテルマネジメントは入っていないんです。
しかしこちらはあくまでMLTSSL Listに関してだけのお話になります!
こちらの専攻を履修完了し特定の条件を満たした場合には卒業後のビザオプションもまだまだ存在致します。
また、永住権に関しましても全く不可能という事ではなく今でもいくつかの永住権申請可能なビザのオプションがあるんです!
今回は後程こちらの意外と知られていないホテルマネジメントの将来性について詳しくお話ししていきたいと思います!
1. ホテルマネジメントコースとは?
こちらのコースに関しては皆さんご存じの通りホテル業でのマネジメント職としての知識とスキルをつけるためのコースになります。
ただ、ホテル業とひとくくりに言っても業務内容は色々です、
人事・ 事務・ セールス マーケティング・ イベントマネジメント・
レストランマネジメント・ 経理・ ホテルフロント、などなど。
そのため気づかれた方もいらっしゃるかもしれませんがホテルの専攻を履修する際はコース名が:
- Business in Hotel management
- Hotel and Tourism management
- Hotel and Event management
- International Tourism and Hotel Management
などのようにホテルマネジメント単体のものが極めて少ないんです!
つまりこちらの専攻によってホテル業以外の知識とスキルを身に着けることができます!
一石二鳥ですよね!
コースの履修内容としては、ホテルマネジメントやツーリズムに関連する知識やセオリーを学ぶことに加えより実践的な履修内容として顧客サービスに関する授業も豊富に取り揃えられています。中でも将来役立つものとしては、実際の職場で使われている予約システムの使用方法や、実際にホテルでの実務経験を積むInternship (学校による)などがあげられます。
もちろん、その他の専攻と同じように選択授業などではホテルマネジメント以外に興味のある分野の履修が可能になるため将来の計画に合わせて補助知識やスキルを身に着けることが可能となります。
2. 学校の種類
まずはじめにHotel Management コース履修する際の選択可能オプションが以下の通りになります
期間 | コース名 | その後の進学可能オプション | 英語条件 | 入学条件 | |
Foundation | 8 months – 1 year | Foundation | 大学1年次入学 | IELTS 5.5 (5.0) | Year 10 – 11 |
Diploma | 8 months – 1 year | Diploma of Hotel Management
Diploma of Hospitality Management など |
大学2年次編入 | IELTS 5.5 (5.0) | Year 11 – 12 |
Bachelor | 3 years | Bachelor of Hotel management など | その他の大学や大学院 | 6.0(5.5) ~ 6.5 (6.0) | Year 12 |
Master | 1~2 years | Master of International Hotel Management
Master of Tourism, Hotel and Event Management など |
6.0(5.5) ~ 6.5 (6.0) | Bachelor Degree |
今回の記事では大学での履修を主にお話ししていますが、それ以外のコースでも履修することが可能になります。
また大学入学に際して英語力の証明などの入学基準が足りない場合でもEAPコースやFoundationコースなどから履修を開始することで大学に入学することも可能になります。こちらに関しましては以前ブログにてお話しさせて頂いてるので是非ご覧ください!
【オーストラリア大学留学】様々な入学方法を詳しく解説! | [オーストラリア大学留学] 入学オプション解説!! (soledu.net)
こちらのコースに関してはたくさんの選択肢がある事が魅力のうちの一つになりますが、すべての学校を今回あげることは難しいためいくつか大学コースをご紹介させて頂きます!
【Griffith University(グリフィス大学)】
–基本情報–
コース名 | BACHELOR OF INTERNATIONAL TOURISM AND HOTEL MANAGEMENT |
期間 | 3年 |
入学月 | 3月 7月 11月 |
2022年度 学費 | $91,500 |
英語条件 | IELTS 6.5 (6.0) 相当 |
その他の入学条件 | Year12 (高校卒業)
GPA 3.7 / 5.0 |
【The University of Queensland(クイーンズランド大学)】
–基本情報–
コース名 | BACHELOR OF Tourism, Hospitality and Event Management |
期間 | 3年 |
入学月 | 2月 7月 |
2022年度 学費 | $129,600 |
英語条件 | IELTS 6.5 (6.0) 相当 |
その他の入学条件 | Year12 (高校卒業)
|
【Bond University(ボンド大学)】
–基本情報–
コース名 | Bachelor of International Hotel and Tourism Management |
期間 | 3年 |
入学月 | 1月 5月 |
2022年度 学費 | $126,240 |
英語条件 | IELTS 6.5 (6.0) 相当 |
その他の入学条件 | Year12 (高校卒業) |
【Southern Cross University(サザンクロス大学)】
–基本情報–
コース名 | Bachelor of Business in Hotel Management |
期間 | 3年 |
入学月 | 2月 6月 10月 |
2022年度 学費 | $82,800 |
英語条件 | IELTS 6.0 (5.5) 相当 |
その他の入学条件 | Year12 (高校卒業) |
3. 卒業後のオプション
【卒業ビザ Subclass 485】
何といっても気になるのは卒業後にどういったオプションがあるのかですよね!
一般的に皆さんがよく考えられるのが卒業ビザになります、こちらの卒業ビザに関しましては以前ブログやYouTube動画でもお話しした通り卒業ビザの中にも二つの種類があります。
それがGraduate Work (GW) stream と Post Study work (PSW) Stream になります。
こちらに関する詳しい説明は今回は省かせて頂きますが、簡易的には以下の通りになります:
【GW Stream】
GWはMLTSSL Listと呼ばれる政府指定の職種リストに含まれている専攻の中で指定の専攻を2年以上履修し特定の条件をクリアした場合に1.5年間のビザがおります。
【PSW Stream】
PSWは大学レベル以上の履修を二年以上したのちに特定の条件をクリアした場合に卒業課程のレベルに応じた年数の卒後ビザがおります。
こちらの卒業ビザに関しましてはYouTubeにて弊社のマイグレーションエージェントとともに詳しく説明していますので是非以下のリンクからご覧ください↓↓
(69) 卒業ビザについて徹底解説!生徒さんから最も多い質問にも答えます。 – YouTube
さて、ここで気になるのはHotel Management 専攻後に卒業ビザを取得することは可能なのか?という点になります。
こちらの質問に対する回答は”Yes”です!
ただ、冒頭にお伝えした通りHotel関連の職種は現在MLTSSLの中に含まれていないため申請できるのは卒業ビザ(Sibclass485)PSW Streamのみとなります。 そのためHotel Managementでの卒業ビザを申請したい場合は必然的に大学レベル以上の履修が必要になってきます!
ホテルマネジメント関連の専攻で卒業ビザを申請する際に必要なものとしては:
- Bachelor Degree (大学卒業証明書類)
- IELTS6.5 (2024年度より変更となりました)
以上の2点になります!とてもシンプルですね!
ここでよくある質問が”卒業ビザ申請にSkill Assessment が必要と聞いたんですけど…?” という質問です。
こちらのSkill Assessmentに関しまして、卒業ビザ申請時に必要なのはある特定の専攻・職種のみとなります。卒業ビザ申請においてどのコース・職種でも必ず必要というわけではないんです! そして、こちらのHotel Management専攻での卒業ビザ申請のばあいSkill Assessmentは必要ありません!!
どの専攻・職種の場合Skill Assessment が必要になってくるのかは一つ一つ違いますので、こちらについてご不明点がございましたら是非お問い合わせください。
【その他も将来的なビザオプション】
通常MLTSSL List に含まれている職種であれば多数の申請可能なビザオプションがありますが、冒頭でお伝えした通りHotel Management 職は含まれていないため(STSOL、ROLには含まれています)将来永住権につなげることができるビザとしては以下の通りになります。
- Subclass 190 (州スポンサービザ)
- Subclass 491 (地方スポンサービザ)
- Subclass 494 (地方政府認可雇用スポンサービザ)
こちらの三種類のビザは指定の州・地方で一定条件(職歴、英語力、Jobオファー など)を満たした場合に申請することが可能となります。
これらのビザの申請条件は各州・地方により異なってくるため申請準備も段階で確認が必要になります。
Hotel Managementでの申請とその他の職種での大きな違いはふたつあります、それが
- Subclass 189 (技術独立ビザ)
- Subclass 482 / TSS visa -Medium term- (雇用主スポンサービザ)
こちらのふたつになります。
永住権申請を考えるにあたってこの二つのビザの知名度が高く申請を考えられることが多いためHotel Management での永住権申請は不可能と思われがちですが、上記にある通り永住権につなげることができるビザはあるため事前に申請の方法や手順を把握しておく必要があります。
4. DAMAとは!?多くの人が知らない永住オプション!
上記の申請可能な3つのビザに関しましては申請条件や申請可能な期間などの制限がとても多いため申請が簡単ではないことも事実ではあります。
そんな中今回お伝えしたいのがDAMAになります!!
DAMAとはDesignated Area Agreement Migration Agreementsの略で、政府と人手が足りてない特定エリアの地方自治体と雇用主との間で交わされている雇用契約のことです。
この契約ではMLTSSL Listに含まれている職種の他にその地方によってそれぞれ決められた職種でのスポンサーが可能になり、人手不足解消の役割を担っているわけです。
そして、Hotel Management の分野もこちらのシステムを利用することができるんです!
DAMAでは指定の地域によって異なる申請条件を満たすことで482visa を申請することが可能になります。
例えば、通常2年間のFull-timeでの就労が必要な職種であったとしてもDAMAの地域ではそれが1年間あるいはPart-timeでの申請が可能になったりします。こちらは通常の482ビザ申請や491ビザなどとは完全に異なったビザ申請となります。
現在連邦政府が公表しているDAMAの契約を交わしているそれぞれの地域は以下の通りになります。申請方法や基準に関しましては各サイトをご参照ください:
- Northern Territory: Northern Territory Designated Area Migration Agreement (NT全域)
- The Goldfields, WA: City of Kalgoorlie Boulder
- Great South Coast, VIC: Warrnambool City Council
- Adelaide City Technology and Innovation Advancement: Skilled & Business Migration
- South Australia Regional: Skilled & Business Migration(SA全域)
- Orana, NSW: Regional Development Australia – Orana, NSW
- Far North Queensland: Cairns Chamber of Commerce DAMA – Cairns Chamber of Commerce, FNQ(Cairns, Port Douglas, Mareeba, Tablelands, またはCassowary Coast 地方自治体エリア- 郵便番号: 4852, 4854-4856, 4858-4861, 4865, 4868-4873, 4877-4883, 4885-4886)
(Designated Area Migration Agreements (DAMA) (homeaffairs.gov.au))
5. まとめ
いかがでしたでしょうか?
Hotel Management に興味があったけど将来性が見出せなくて踏み出せていなかった方!
是非今回の記事をご参考頂ければと思います。
もちろん、永住権取得という道のりは簡単なものではありませんが早い段階で将来的な選択肢とその手順を把握しておくことでその道のりを少しでも短くすることは可能なはずです。
将来何かオーストラリアでの履修もしくは就労や永住をお考えで何かお悩みの方は是非SOL留学までお問い合わせいただければと思います!!