現地大学生にインタビュー!
オーストラリアの大学では最短3年で学士号を得られますが、もちろん生半可なものではありません。日本の大学は、入るのが難しく卒業するのは簡単と言われていますが、オーストラリアの大学は英語力が証明されれば比較的入るのは簡単です。しかし、日々厳しい授業や課題を乗り越えた人たちのみが晴れて卒業できます。 東 菜緒(あずま なお)さんもその一人。2015年12月、東さんは無事オーストラリアの名門大学・”The University of Queensland”(以下UQ)のジャーナリズム学部をご卒業されました。合計で4年間ブリスベンに滞在していた東さんに今までの苦労や努力したことなど、現地大学生の生の声をお聞きいたしました! —UQのジャーナリズムを学びたいと思ったきっかけは?— 子どもの頃から雑誌を読むのが元々好きでした。そして池上彰さんの番組を見て尊敬し、出版やニュースなどに興味を持ち始めたのがきっかけです。小さい頃にオーストラリアのアデレードにいたことがあり、高校も国際学校だったので、海外の大学を視野に入れていました。そしてジャーナリズム学部をオーストラリアで初めて創部したUQに入ることを決めました。 —海外で勉強する苦労って?— ローカルの人と同じ扱いをしてもらえるようになることです。そうなるためには誰よりも努力する必要がありました。例えば1年生の頃からクラスで積極的に発言し、教授とのネットワークを作るなど、どんどん大学の外に出て経験を積むためにたくさんの努力が必要でした。その結果、TV局でのインターンシップに参加させていただけました。 —どのような授業&課題内容?— 私の学部では教科書を用いて学ぶTheoryと実習授業のPracticalがありました。私は特にPracticalの授業が好きでした。Practicalではテレビカメラ・カメラの使い方、ラジオの収録、執筆などメディアに関する技術を実践を通して学んでいきました。これらの課題をクリアして初めてインターンシップに参加できるので、単位を落とさないように必死に勉強しました。 —大学に入る前に語学学校などに入ったか?— Foundation Courseに半年間所属していました。授業内容は高校の授業のようで、英語の授業以外にも数学などの授業もありました。しかしその中で課題の取り組み方を学べたので、大学に入ってからしっかり準備して授業や課題に取り組めました。 —日本人が海外でやっていくためにはどんな努力が必要か?— 日本人全体に言えるのは、静か・消極的な人が多いということです。積極的に自信を持って授業に望むためには、教科書以外にも事前に勉強することが大切だと思います。それに日本人というアイデンティティーを持って、自国のニュースを見ておくことも大切です。授業で「あなたの国ではどうなの?」と絶対に聞かれますからね。 —日本とオーストラリアの教育制度の違いは?— 大学生が取る授業数です。例えば私は1セメスターで4つの授業を受けていました。日本では10を超えることもあるそうですが、4つの授業をこなすだけで大変ですよ笑 毎日レポートや予習をする必要がありますからね。 私の学部ではレクチャーと呼ばれる講義があり、その中で学んだことを活かして後日チュートリアルと呼ばれるディスカッションクラスで意見を交換するのが授業の流れです。ただものすごく準備が必要なため、レクチャーからチュートリアルまで期間を空けて準備をする人もいるそうですよ。 —ブリスベンで学ぶことの良さは?— 街が小さすぎず、大きすぎず、リラックスできる場所であることですね。ブリスベンには多くの大学があるので学生の街っていう感じです。シドニーにはない人々の温厚さもいいですね。 —この4年間で一番成長した点は?— 自分自身に自信が持てるようになりました。シェアハウスに住んでいますが、自分でアルバイトをしながら自立して生きているので、やればできるんだなと思えるようになりました。それに外国の方はほめ上手の方が多いので、もっと頑張ろうと思いますね。 —卒業後のキャリアは?— 昔は通信社で働きたかったのですが、今は日本のPR会社で働きたいなと思います。せっかく苦労して学んだ知識を直接活かせる業種に行きたいと思います。 —最後に日本人留学生にメッセージを!— 海外で長期間学ぶことは確かに大変ですが、やるからには目的を持って、小さいことでもいいので何をしたいのか決めてから留学をしましょう!海外でしかできないことはたくさんあるので勇気を持って飛び出してみてください! Posted 15-03-2016