ホームスティ
シェアハウス体験談
ホームスティ
シェアハウス体験談
家族構成は60代の夫婦、全員20歳以上の子どもが5人、犬と猫が2匹ずつと大所帯でした。普段は親と娘一人しかいませんが、週末になるとほとんど皆揃ってランチを楽しむので、最初は人の多さにびっくりしました。しかし皆いい人ばかりで仲良くさせてもらっています。
私がこちらに来て1ヶ月後に彼らの息子(24歳)が日本に旅立ちました。日本で英語の教師をするためです。そのため家族も彼も日本にすごく興味があり、質問をたくさんしてきます。なるべく答えられるように日本のことを調べ、英語での伝え方を分かりやすくする努力をしていると自然と自分の英語力が上がっていくのが分かります。ホームステイの最大の利点はここにあると思います。現地の生の英語についていくには相当な努力が必要ですが、英語の練習のパートナーとなってくれる存在が毎日身近にいてくれるというのはとてもありがたいことです。
家族はそれぞれ仕事を持っていますので、一緒に集まれるのは夕食時や休日です。その時にただ聞いているだけなのか、積極的に自分の意見を言えるかで英語の成長速度が変わってくると思います。
私は彼らのことが好きだったし、彼らも私のことを好んでくれているのが伝わってきましたが、一つ注意しなければならないことがあります。それは好かれているからといって、全てにおいて甘えていいということではない、ということです。オーストラリアの家は日本に比べて大きいので、家事や掃除などやることがたくさんあります。それを子どもの頃から家族みんなで分担するのがオーストラリアでは当たり前なことです。日本のように親が全てやってくれるということはありません。私もそのことはわかっていたのですが、「このぐらいでいいだろう」と勝手に限界を決めていました。するとある日ホストファザーから「もっと手伝ってくれてもいいんじゃないか?」と言われました。自分の常識は海外では非常識なんだと改めて認識しました。それからは自分にできることを探し、何か手伝えることはないか聞くようにしています。そうすることで彼らは私のことをさらに家族の一員として認めてくれるようになり、さらに仲良くなれた気がします。
海外では文化や考え方の違いを毎日のように実感します。現地に住んでいる人たちと住むとさらにそのことが分かります。しかしそれを前向きに捉え、積極的に吸収していこうとする姿勢があれば、海外生活を楽しめると思います。せっかく現地の人と生活できる機会なので、いろんなことを全力で楽しんでいきましょう。
Shoji (22歳)